【整骨院に診断権はない】宇多田ヒカルが難病「過剰運動症候群」を診断されたのは本当!?


こんにちは、整体アドバイザーの仙道彰です。

宇多田ヒカルが整骨院で「過剰運動症候群」と診断された!

このようなニュースがネットで一気に拡散されました。
このニュースは宇多田ヒカルさんの公式ツイッターをもとにマスコミが報道しました。

 

でも、これはおかしいニュースなのです。
何がおかしいのか?というと

一般の人は宇多田ヒカルさん大丈夫なのかな・・・
と反応するのが通常の反応です。

でも、整体アドバイザーの僕としてはスルーできないことがありました。

それは「診断」という言葉です。

そこで、診断について僕の意見をお伝えします。

整骨院に「診断権」はあるのか?

 

整骨院に診断権はありません!

「整骨院=柔道整復師」には診断権はないのです。
日本では診断権があるのは「医師」だけです。

 

診断とは?
医師が患者の病状を検査して診察して行う医学的判断です。
一般に改善、治療のための示唆、勧告、指示を含む。診断と治療は現代の臨床医学を支える2つの支柱です。それぞれが独立した学問の体系で診断はそれ自身を一つの技術とみなしていて病名の決定だけではない。
引用:コトバンク

 

整骨院の柔道整復師は国家資格ですが、診断権がないのです。

そこの部分は医師と柔道整復師の間でもめちゃくちゃデリケートな部分。

もしも、柔整師に診断権が与えれると医師の立場は格段に弱くなってしまいます。
(特に整形外科の医師)

それなのに、今回のニュース。
「過剰運動症候群」と診断!という内容は無知すぎると言えますよね。

実際に宇多田ひかるさん本人も「言われた」と書いてます。
それに、柔道整復師さんも「過剰運動症候群」と断定はしていないはずです。

きっと、「その疑いがありますよ。」伝えただけのはずです。

それなのに、マスコミ各社が揃って、
「診断された」と報道するのはいかがなものかと・・・

一番シビアな部分なので、気をつけてほしいものです。

「過剰運動症候群」とはどんな病気なのか?

僕自身もこの業界は10年以上関わっています。
でも、「過剰運動症候群」というのは初耳でした。

どのようなものなのか調べてみると・・・

過剰運動症候群とは?
全身の複数関節に過可動性をきたす症候群で、変形や不安定性による機能障害をきたす。
また、二重関節とも言われており、可動域が先天的に通常の人よりも広いという特徴があるそうです。
バレエやフィギュアの選手にも多いと言われています。現在正確な罹患率も不明とされており、まだ詳しいことは解明されていないようだ。
引用:公益財団法人難病医学研究財団公式サイト

本来動くはずのない関節の可動域の範囲を超えてしまうことで、骨と骨が擦り合ってしまったりなどの負荷が掛かるとのことです。

まとめ

宇多田ヒカルさんのニュースについてお伝えしました。
整骨院に診断権がない!

・・・このことは医師や柔整師にとっては生命線と言えるぐらいの大きな論点です。

そこを軽々しく、「診断」という言葉を使用するマスコミには残念な気持ちです。

宇多田ヒカルさん本人のツイッターでは、
「なんで36になるまで気づかなかったんや…」少々困惑しているようですね。

でも、病院に行かずに整骨院に行ったこと。
そして、その柔整師が過剰運動症候群の疑いを伝えたこと。
(相当豊富な解剖学などの知識を持たれているはずです)

これは確実に「柔整師」の社会的立場が上がり、
今後の医療を支えていくことの証明であると感じました。

整骨院は決してマッサージ屋さんではありません。

それを宇多田ヒカルさんのような影響力がある人が証明してくれたニュースでもありました。